牧野精工 株式会社
(2018年4月取材)
どんなに難易度が高いニーズにも
「牧野精工株式会社なら任せられる」というご期待に応え、
さらに最小サイズへの挑戦を続けています。
牧野精工株式会社
代表取締役社長
牧野 桂三 さん
牧野精工株式会社は東京都墨田区八広にある、小さな町工場です。小さいながらも50年以上にわたって日本が誇る技術力を支え、多様なニーズにお応えしてまいりました。
最小0.6㎜という米粒の30分の1サイズの極小パーツの精密加工を得意としており、樹脂部品から難削材まで様々な金属加工を承っております。
どんなに難易度が高いニーズにも牧野精工株式会社なら任せられる、というご期待に応え、さらに最小サイズへの挑戦を続けています。
精密加工や金属加工は、機械部品からパソコン基盤パーツ、ターボライターやコルク抜き、ペンダントトップに至るまで、多種多様なジャンルと業者様からのご依頼を承っております。
新聞の文字の大きさと比べると、制作れているパーツの小ささがよくわかります。
当社の強み
❶ 短納期対応
❷ 技術力
当社の最も誇れるのが技術力です。最小サイズの部品への対応に努め、最小0.6㎜までの作成に成功しています。最小パーツへのチャレンジはまだまだ続けたいと思います。
❸ 梱包・出荷
製品の品質を守る安心の梱包・出荷体制をとっています。脱脂、洗浄はもちろん、防錆油の処理・シーラーやエアパッキンでの完全包袋などお客様のもとに完全な状態で製品が届くよう万全の梱包・出荷体制をとっています。
❹ ご提案
お客様のご要望に対して当社独自のアイディアで設計・製図・試作そして量産に至るまで責任をもってお引き受けいたします。
アルミニウム、黄銅等から、炭素鋼、ステンレス、チタン、モリブデン鋼などの難削材まで多種多様な金属に対応致しております。また、ポリプロピレン、ジュラコン、テフロン、塩化ビニールなど樹脂加工についても対応致しております。
❺ 組織力
私たちの仕事がお客様の信頼が厚い最も大きな要因と言えるのが、組織の力です。
数多くの実績、良い技術、充実した設備を背景に、社員一人一人が一致団結して開発し作業に向かう。
そんな社員たちの支え合う力も持ち合わせているのが牧野精工の最も自信を持ってアピールできるところなのだと思います。
50年の実績の裏には職人達の息の合った連携があるのです。
赤の丸が書かれているところに製品があります。直径0.07mmの穴(ガス噴出口)が空いています。小さすぎて写真に映らないので、拡大していただきました。製品の精密さが良くわかります。
いろいろな部品の制作を行っておられます。
向島法人会だよりの編集部から、社長の牧野様に質問をさせていただきました。
事故からの再生は、人の支えで生きていることを実感。
- このお仕事をお継ぎになったきっかけはなんですか?
もともと継ぐ気はなかったのですが、29歳の時に父が廃業したいと相談しに来ました。しかし、私に継ぐ気があるなら一緒に頑張ると言ってきたので、私は即答でやると答えました。
- お仕事の大変なところはなんですか?
365日24時間機械が稼働しているため、現場の管理が大変です。
機械を止めるわけにはいきませんので、会合の後に工場に戻って仕事をしたり、旅行の前も出発のギリギリまで仕事をし、帰ってくると休む間も無く工場へ行きます。
- お仕事をされていて、一番嬉しかったことがあれば教えてください。
誰も出来なかった物ができた時は嬉しいです。
当社では、極小パーツの精密加工を得意としているのですが、それでも難しいご注文をいただくこともあります。そんな時は、今までの経験とアイデアと工夫をこらし、形にして行きます。その苦労が報われて、ご満足いただける製品ができた時は、本当に嬉しいですね。
- お仕事の一番好きなところはなんですか?
サラリーマンとは違い、自分の采配でできることと、頑張った分の見返りがあること。
- 今後のお仕事での目標などございましたら教えてください。
まだ早いですが、後継者探しと事業継承です。
きれいに整頓された工場内。