明治通り沿いの二階にただずむ隠れ家的なパンとスイーツのお店「KOU Bakers」。
今回はお店の共同オーナーの郡司さんと石川さんにお店の魅力を語っていただきました。

すごくかわいらしい雰囲気のお店ですね。
 
石川：女性のお部屋みたいな雰囲気にしたいなと思って飾り付けをしていたら、ピンクをたくさん使ったお店になりました。
 
郡司：お客様も女性のママ世代の方が多いので、雰囲気的にも合っているかなと思います。
 
 
 
おすすめのメニューのご紹介をお願いします。
 
石川：おすすめはハミングバードカップケーキ。スパイスやいろんなフルーツが入ったカップケーキです。
他にもシフォンケーキやラムレーズンバターサンド、フロランタンも人気があります。
こだわりとしては、市販の物に比べて甘さ控えめに作っています。健康志向とまではいかないんですが、なるべく安心して食べられるものを提供したいので、できるだけ国産や添加物が入っていない材料を選んで、シンプルな美味しさを表現するようにしています。
 
郡司：枝豆チーズベーグルとキューブあんぱんは人気があります。お惣菜パンでマヨネーズが入っているもの以外は、アレルギーがあるお子様でも食べられるようにパン生地にも卵を使っていません。育児をしていると身近に卵アレルギーを持ったお子さんが結構おられます。皆さんが安心して食べられるものをというところはやはりこだわっていますね。

お店を開いたきっかけを教えてください。
 
石川：別のパン屋さんで同僚として働いていたのですが、そこが閉店することになったのがきっかけですね。
 
郡司：元々二人とも自分のお店を持ちたい気持ちがありましたが、なかなか踏ん切りがつかなくて…。
でも、子供が手のかからない年齢になってきたこともあり、そろそろ何かやりたいなと思っていたタイミングで、「二人でやらない？」という話になりました。

石川：閉店したお店の機材をいくつか買い取らせていただくことで、「これで後戻りできないぞ！」と覚悟を決めました（笑）

郡司：前の職場でお互いの働きぶりを見ていましたから、この二人なら働きやすいとわかっていたので、その安心感も気持ちを後押ししましたね。
 
 
 
すごく楽しそうにお店をやられていますね。
 
石川：私はお菓子、郡司はパンと完全に担当が別で、お互いに任せられているのも大きいかもしれません。
 
郡司：とはいえ、安心して食べられるものを提供したいというコンセプトはお互い同じなので、そこを共有できているのがいいんだと思います。
 
石川：私はずっとお菓子作りが趣味で子供の頃から作っていました。KOU を開店する前の仕事でケーキの販売と製造をしていましたが、今は一番やりたかったお菓子作りに専念できるのが嬉しいですね。自分が思い描いた通りのお菓子の完成形を見るのが作っていて楽しいところですね。
 
郡司：私はパン屋以外にレストランの厨房などでも働いてきたんですが、やっぱりパンが好き。発酵した生地を触るのは毎回たまらないです（笑）。だんだん形になっていくところを見るのは本当に飽きないですね。

この場所でお店をやろうと思った理由はありますか？
 
石川：お互いの家から自転車で来られるというのが大きいかな。
家庭があるので無理せず通勤できるというのも大切にしました。

郡司：二階で少しわかりにくいかなと思っていたのですが、ありがたいことに看板を見て通りすがりに入ってくれる方が多いです。
近所のママさんがリピーターとしてよく来てくださいますね。

石川：女性だと友達とお茶するときにお土産でお菓子やパンを持っていったりするじゃないですか。お土産でKOU のパンやお菓子を初めて食べてくださった方がお店に買いに来てくれる。というサイクルが生まれていて、地元の皆さんにはすごく感謝しています。

郡司：あと、前職の同僚のつながりも強いですね。閉店したパン屋の同僚で、私たちみたいにこのエリアでカフェやイタリアンのお店を開業した方がいて、KOUのパンやお菓子を仕入れてくださっています。
地元でのこうした繋がりが自然と育ってきていて、私達には欠かせないものになっていますね。
 
 
 
今後どんなお店にしていきたいですか？
 
石川：ケーキやクッキーをイベント用に大量に作って欲しいというご相談も多いので、柔軟に対応していきたいですね。
先日もパーティー用にオーダーメイドのクッキー詰め合わせを１００セット作ったり、卒業式の記念に梅の花を形どったクッキーを作らせていただきました。
 
郡司：同世代のママさんや、お子さんがいらっしゃる方からどんどん広がっていったら良いなと思います。
安心して食べられる手作りのパンとお菓子をずっと提供していくことが目標ですね。