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有限会社 片山商店 レストラン カタヤマ

(2023年3月取材)

「美味しいステーキ」にこだわって、働き続けたい。

 

有限会社片山商店「レストラン カタヤマ」代表取締役 片山 幸治さん

有限会社 片山商店 レストラン カタヤマ
代表取締役

片山 幸治さん

 
経営する「レストラン カタヤマ」はメディアに取り上げられること多数。 2015年にはミシュランガイドでビブグルマンに選定される。

地元で「ステーキを食べる」といえば、「レストラン カタヤマ」という墨田っ子の皆さんも多いのでは?
今回は、レストランカタヤマ創業40年を目の前にした片山幸治代表に、お店や墨田のまちへの思いについてお話を伺いました。

まずはグラスステーキとマルキンをご賞味ください。

大変長い歴史のあるお店ですが、幸治さんは何代目ですか?
 
4代目です。 私の曽祖父の代から墨田区で商店をやってまして、父の代でレストラン カタヤマを開業しました。 私の子供の頃はレストラン カタヤマとラーメン店を経営しており、私もお店の上に住んでいたので、よく父の働きぶりをみていました。 父が1975年にレストラン カタヤマを業態転換し、そこからはステーキや洋食一筋でやっています。
私は大学を卒業して1年くらいしてから入社し、30年以上お店に立ち続けています。
 

取材させていただいた日も、たくさんのお客様がが次から次へとご来店されていました。

お店のおすすめのメニューを教えてください。
 
グラスステーキ定食は、リーズナブルなうえに美味しいのでおすすめです。 「グラスフェッド」という牧草だけで育てられたオージービーフを使っています。
昔は「牧草だけで育った」というと、硬くて青臭いイメージがあったのですが、一度調理をしてみると想像していたよりも美味く、これはお客様にも喜んでいただけると思い、お店に出すようになりました。 それからは看板メニューの一つになっています。
あとは黒毛和牛を使ったマルキンステーキ定食もおすすめです。 品質の良い和牛を目利きして選び抜いてお出ししているので、たまに贅沢をしたい日には是非、召し上がっていただきたいですね。
 

特選ステーキ。是非食べてみたいですね。

鉄板の上に乗っているものは、全て美味しく食べていただく。

お肉の目利きや調理される上で、こだわっていらっしゃることはなんでしょうか?
 
まずは、お客様に「きちんとした」「美味しいもの」を食べていただきたいという思いがあります。
例えば、お肉の選び方に関して言えば、以前は「前沢牛」といった銘柄牛を選んでいたのですが、過去に食品偽装の問題があり、そこからは銘柄牛だけにこだわらず、質の良いものを目利きし選んでいます。
海外産の牛肉に関しては、加工時の衛生面で安心なオージービーフにこだわっています。
他には、「鉄板の上に乗っているものは全て美味しく食べていただく」という点です。
脂身がついていると、脂身を残すお客様が多いです。それではお支払いいただく料金分、十分に味わっていただけない。 だから、当店では脂身とスジを取り除いています。
メインの肉はもちろん、それ以外の鉄板に乗っているものも全て美味しく食べていただけるようにするという思いで提供しています。
 

お肉だけでなく、カキや洋食も。昔ながらの味が大人気です。

「いつまでも働ける」という喜びを感じています。

お仕事を続けてきて「良かった」と感じられるのは、どんな時でしょうか?
 
私は元々成り行きでお店を継いだみたいなところがありまして(笑)。 大学生の時は法律の勉強をしていましたし、自分が将来飲食店をやりたいと思ったことが子供の頃はあまりなかったんです。 だから、若い頃は大変だなと感じることの方が正直多かったと思います。
ですが、今ようやく続けてきて良かったと思えるようになりまして…。
自営業はいつまでも学び続けることができて、自分が元気であれば社員やパート・アルバイトの全ての従業員に協力してもらいながら、いつまででも現役でいられる。 自分で辞めると決めない限りは続けられます。 会社勤めだと「定年」というものがありますから…。
だけど、私の場合は意思が続く限りは働くことができる。 「いつまでも仕事を続けられるぞ」という喜びを実感することが最近増えました。

幸治さんの代になってから、新しく挑戦されたことはありますか?
 
どちらかというと、父から引き継いだものをより良くブラッシュアップするということが多いのですが、新しく挑戦したことというと、錦糸町パルコのフードコートにテナント出店したことです。
父は、レストラン、ラーメン店の多店舗経営をしていましたが、私は出店経験がなかったので、出店という経験をしなければ次のステップに繋がらないと思っていました。 ただ、なかなか働いてくれる人が集まらなかったり、良い物件が見つからず、踏ん切りがつきませんでした。 そんな時に、「パルコ」様から、新しいコンセプトのフードコートを作りたいというお話があり、出店の機会を得ることができました。
パルコ店では、本店ではやっていないハヤシライスをメニューに加えるなどの工夫もしています。

横のつながりを強めて、墨田のまちを盛り上げたい。

墨田のこれからに向けて何か一言お願いします。
 
墨田区は高速道路でいろんなエリアと繋がっていますし、公共交通機関も便利でどこへでも行けるし、どこからでも来やすい場所だと感じています。
観光資源も豊富ですし、良いお店もたくさんある。 住んでいる人、働いている人が自信を持っていて、とても良いまちだと思っています。
墨田区でお店をやる者としては、もっと商売や事業をやられている方との横のつながりを強めて墨田のまちを盛り上げるような動きができたら良いなと感じています。
 
 
そういう意味では、ぜひ法人会の集まりに顔を出していただければ、繋がりを強めていただけそうです。
6月に行われる総会でしたら、たくさんの経営者の方とつながっていただけると思います。
 
そうなんですね。実は法人会には入会しているものの、これまであまり接点がなかったので、今後繋がりを作れればと思います。
是非顔を出した際にはいろんな方をご紹介いただければ嬉しいです。

有限会社 片山商店 レストラン カタヤマ

レストラン カタヤマ
〒131-0032 東京都墨田区東向島4丁目2-6
電話番号:03-3610-1500
営業時間:
月~日
ランチ 11:00~14:30(LO)15:10 閉店
ディナー 16:30~20:30(LO)21:20 閉店
https://www.dabintyo.jp/
アクセス

〒 131-0032 東京都墨田区東向島2-8-5
TEL : 03-3612-5515
FAX : 03-3616 - 3536