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一般社団法人 墨田区観光協会

(2022年9月取材)

墨田区をもっと世界的に認めてもらえる観光地にするために

一般社団法人 墨田区観光協会 理事長 森山育子さん

一般社団法人 墨田区観光協会
理事長

森山育子さん

観光協会と聞いて「観光案内所の運営以外にどんなことをしているんだろう」と思う方も多いのではないでしょうか?
墨田区観光協会はまちの魅力を広め、まちづくりにつながるような多様な活動を行っておられます。理事長の森山育子様に活動についてお話しを伺いました。

観光を通じて墨田のまちの活性化を行う

協会の活動目的を教えてください
 
大きなテーマとしては観光を通じてまちの活性化を行うというものです。 当協会の特色は、墨田区観光協会が独自で行う自主事業に力を入れている点です。
 自主事業とはどんなものかというと、まずはまち歩きツアー。 ガイドさんの育成やツアーの企画、さらに企業や団体から依頼を受けてのオリジナルツアーのパッケージを作っています。また、最近は新型コロナ禍の影響で中断していますが、相撲部屋で朝稽古を見て部屋でちゃんこを食べたり、北斎漫画をモチーフにした北斎ヨガの着地型のツアーも人気です。
他にも修学旅行の誘致にも力を入れています。 墨田区にはむしろ地方では見られなくなった昔ながらの商店街や工場が残っているので、そういったコンテンツを活かし、体験ツアーのパッケージにして旅行代理店や学校に販売しています。 例えば銭湯さんに協力していただいて、お風呂のボイラーを薪で炊くところを見ながら浴場を掃除して一番風呂に入るものや商店街のお惣菜屋さんを回って千円でプレートを作ってもらい、商店街がどんなところか体感してもらおうといったものもあります。

販売網の提供やプロモーション活動で墨田区を知ってもらう

地元で商売をやられている皆さんにどのような価値を提供できているのでしょうか
 
まちの魅力を伝えることですみだに観光に来てもらい、消費をしてもらうことで貢献できると考えています。 スカイツリーのような観光地だけ行って帰るのではなく、少しでも墨田区を楽しんでもらえると、地元の事業者様にとってもプラスに働くはずです。
 
墨田区産の商品の販売を支援する取り組みとして、最近では商業施設に当協会の販売ブースを期間限定で開設させてもらえるような働きかけに力を入れています。 中小企業や個人事業主のような小規模な商売をされている方だと、なかなか大企業が運営する商業施設への出店が難しく販売網も限られてしまいます。 しかし、当協会であれば出店ができるので、今後は当協会の常設ブースに地元の商品を置き販売をするという方法を模索中です。 現在は東京スカイツリーの五階のお土産売り場で「墨田の産品」を置かせていただいています。 ゆくゆくはディスプレイだけしておいてQRコードからネット購入できるような仕組みにしたいとも考えておりまして、この秋にトライアルを計画しています。
 
さらに、外に出向いてプロモーションをすることで墨田区を知ってもらう取り組みもしています。区内外のイベントなどに出展するのですが、その中で力を発揮しているのが、当協会の観光プロモーションカーです。いわば出張型の観光案内所というべきもので、「みつけよう、つたえよう、つなげよう」をコンセプトにしています。まちに私たちが出ていき観光素材を発見する、外に出かけていき墨田区の情報発信をする、さらに人と人を繋げていくといった目的で導入しました。先日は軽井沢のイベントに観光プロモーションカーで出店し、墨田区産の商品を販売しました。 車体に描かれた「みんな北斎 浮世絵巻」もインパクトがあって目立ちます。
こうした取り組みを当協会だけではなくさまざまな事業体の方と協力して行っています。
 

墨田区 観光プロモーションカー

観光プロモーションカー

観光×福祉の事業化にも取り組む

葛飾北斎といえば墨田区を語る上では外せない人物ですよね
 
そうですね。 私が当協会の理事長に就任した際に決めた目標として、葛飾北斎の作品はもちろん、彼が墨田区で産まれたことをもっと国内外に広めたいという思いがありました。 これが当協会で取り組んでいる「みんな北斎プロジェクト」です。 さらに、観光×福祉というキーワードで何かやりたいという思いもあり、ここにも葛飾北斎が大きく関わってきます。
 
錦糸町駅の北口に新しい喫煙所を作る計画があり、JTさんから「前面に江戸文化らしい絵を描きたいので誰かアーティストを紹介してほしい」というご相談を受けました。 その際にすみだクリエイターズクラブにご協力いただき、葛飾北斎の絵と漫画家のしりあがり寿さんの絵に加え、障害者の人たち68名に絵を描いてもらうプロジェクトを立ち上げ2021年11月に設置が完了しました。 障害者支援をビジネススキーム化するのに非常に苦労していたタイミングだったので、大きな可能性がひらけた出来事でした。 墨田区といえば葛飾北斎、さらに障害者に優しいまちなんだと思ってもらえるきっかけになってもらえれば嬉しいです。 このようなまちなかアートがあることで、外からくる人の受け取り方も変わるのではないでしょうか。
今後は障害者の絵を転写したような商品を墨田区土産として販売もできるのではと考えていますし、障害者の工賃アップや働く場の提供にもつなげていければと考えています。

墨田区を世界的な観光地にすることを目指して

今後墨田区をどんなまちにしていきたいですか
 
墨田区をもっと世界的に認めてもらえる観光地にするのが目標です。 そのためには世界の観光地に求められる高い基準を学ぶことが必要ですし、現状を一度総点検する必要があると感じています。 地域住民とこの街で商売をする人、さらに観光客とどのように共存できるのかを理解することで、墨田区ならではのおもてなしも見つかるはずです。
秋には当協会、墨田区、さらに希望される事業体様と一緒に、観光庁が主催する世界標準の観光地を目指すためのセミナーに参加することが決まっています。 100項目以上の点検項目があり、3日間にわたるセミナーです。 こういった活動にも積極的に取り組み、墨田区の魅力を国内はもちろん海外に発信していきます。

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うれしい会員特典!

  • 会員証提示で、「すみだのれん」でのお買い物が10%割引でご利用いただけます。
  • 北斎カレンダーを会員価格でご購入いただけます。

 
 詳しくは、墨田区観光協会のホームページをご覧ください。

協会情報

一般社団法人 墨田区観光協会
131-0032 東京都墨田区東向島285 (向島法人会館1階)
電話番号  03-6657-5160
FAX番号 03-6657-5166
https://visit-sumida.jp/

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